
まつ毛パーマやエクステなどの目元美容に特化した貝塚市のプライベートサロン『mun.』。施術やカウンセリング力に定評のあるオーナーのKYOKAさんは、顧客に向き合う中で「目元には生活習慣や心身の状態が表れる」と実感。「ただ美しく整えるだけでなく土台となる“心身の整い”にまで寄り添うことこそが重要だという想いが強くなっていきました」と語る。その想いから中医学や食などの幅広い知識の習得を行い、目元美容をより本格的に捉えるための探求を重ねてきた。
しかし、携わる領域が広がるにつれ、KYOKAさん個人のリソース不足という壁にぶつかる。予約が埋まる中で、スタッフの増員や設備投資、教育マニュアルの整備や自身の知見を広めるためのスクールの立ち上げなど、一人で抱えるには限界があった。
「まず取り組んだのは、やりたいことに優先順位をつけることです。補助金の実施期間内にできることを書き出し、実現性の高いものから着手しました」と語るのは、支援機関である大阪中小企業診断士会の神原さんだ。「スタッフ採用もスクール運営も、すべてはKYOKAさんの想いに共感する人が集まって成立するもの。まずやるべきはKYOKAさん自身のブランディングでした」。当時サロンにはなかった公式Webサイトを、KYOKAさんの想いや世界観を可視化し、発信するプラットフォームとして制作。「彼女の感性を形にするだけではなく、マーケティング視点を持つクリエイターをご紹介しました」と神原さんは振り返る。同時にスタッフ増員を見据えた施術台の増床など雇用体制も整備した。「まずは求人を始めて、スタッフ教育に力を入れたいですね」とKYOKAさんのビジョンも明確だ。
「彼女には人を巻き込む力がある」という神原さんのエールを受けて、自身のブランド力を核として、スタッフ・顧客・スクール生など多くの人と関わりながら夢を実現していこうとするKYOKAさん。
明確なキャリアパスが確立されていないといわれるアイリスト業界において、KYOKAさんの挑戦は新たなモデルケースとなり得るかもしれない。
mun.
代表者:FUJINO KYOKA
所在地:大阪府貝塚市海塚3-2-12 TEL:080-4241-9383
事業内容:アイラッシュサロン事業
webサイト:https://www.shronedoor.jp/
大阪中小企業診断士会
神原清美
『WORDS:3 -大阪で新事業展開に挑む人のことばを集めたインタビューと活動報告集-』
発行元 | 大阪府商工労働部中小企業支援室経営支援課
発行日 | 2026年3月10日
プロデュース | 枡谷郷史、足立哲、大内涼加、西尾和倫(大阪産業局)
企画・取材・記事・デザイン| 古島佑起(クリエイティブ相談所 ことばとデザイン)
プロジェクトマネジメント | 吉原芙美(クリエイティブ相談所 ことばとデザイン)

