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【後追いレポート 】vol.6 株式会社オオウエ

昨年度実施した【新事業支援 Vチャレンジ】や【新事業展開テイクオフ支援事業】の伴走支援に参加いただいた事業者さまを取材する企画がスタート。伴走支援期間を経た現在の状況や、これからの展望についてお話を伺っていきます。

※Vチャレンジ:大阪府内の新規事業に取り組む約50の事業者さまを、支援機関が約8ヶ月間、その計画の実現に向け、伴走支援をするというプロジェクト。


突然ですがみなさん、「和紙」ってどんなイメージですか?書道の半紙、障子やふすまなど、日常生活では触れる機会が少なくなってきていたり、高級なイメージがありますよね。でも、日本古来の紙で、和紙にしかない風合いなど、好きな人も多いのではないでしょうか。
創業75年以上の和紙専門卸売商社の株式会社オオウエさんが、和紙を素材にしたパッケージ製作のサービス化に取り組み、wanomy(ワノミー)をスタートさせました。

自社の見え方が変わってきた!?

wanomyのwebサイトを2023年7月にプレオープン後、その中のwagumoが新聞で取り上げられたりと着実に事業を進められています。今まで和紙の供給のみだったのが、「容器や帯、袋などオオウエさんでもそこまでやってくれるんやったら」と、中間資材屋さんを通してエンドユーザーさんとつながったり、箱自体を作るのはハードルが高いけど、帯や包装紙だけ日本の伝統的なもので!っていう仕事などが増えてきているそうです。
Vチャレンジで新規事業に取り組んでどうでしたか?と聞いたところ、「パッケージに関わらず、ただ紙を卸すという商売から少しずつ脱皮をしつつあるんですよ。そういう製品化までお手伝いするという広い意味での仕事の取り方ができています」というお返事を聞けてうれしかったです。

※wanomy:https://www.wanomy.jp/
※wagumo:https://washi-oue.com/products/wagumo

海外も視野に入れて

以前、お茶屋さんと仕事をされたとき、外国人の方は「これがすごくおいしい」とか「これがまずい」とかではなく、ECサイトの見栄えとパッケージの高級感や日本らしさを大切にしているということに気づかれたそうです。
インバウンド向けのおみやげの箱や袋、贈答用の包装紙など、グローバル視点で環境面を考えると、和紙を使う必然性がストーリーとして出てくるそうで。『外国人を知り尽くした紙屋』みたいな、海外向けに特化した製品やサービスがあってもいいのかなということも考えていらっしゃるそう。

ヒトの成長が1番の成果

Vチャレンジに取り組んで1番の成果は「若手社員の成長」だそうです。新規事業スタート後すぐ、若手社員を採用されました。入社早々、新規事業の担当になり右も左もわからない状態だったと思いますが、サイト制作や得意先とのやりとり、問い合わせ対応、メルマガなど粘り強く取り組んでこられ、今ではすっかり新規事業の柱になっているそうです。
大上社長の「ヒトの成長が1番」と言える価値観、その想いに応える若手社員の方のがんばりが、とても素敵だなと思いました。そのおふたりがいらっしゃるオオウエさんから生れる和紙の和紙のパッケージ、ぜひ手に取ってみたいです。


株式会社オオウエ
〒543-0052 大阪市天王寺区大道1-5-16
https://www.ooue.co.jp/

取材協力|大上 陽平 氏



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