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【後追いレポート 】vol.2 株式会社シェルパック

昨年度実施した【新事業支援 Vチャレンジ】や【新事業展開テイクオフ支援事業】の伴走支援に参加いただいた事業者さまを取材する企画がスタート。伴走支援期間を経た現在の状況や、これからの展望についてお話を伺っていきます。

※Vチャレンジ:大阪府内の新規事業に取り組む約50の事業者さまを、支援機関が約8ヶ月間、その計画の実現に向け、伴走支援をするというプロジェクト。


「今まで」あまり目を向けられてこなかったホテルアメニティのサニタリー袋。SDGsやジェンダーレスに注目されている今の時代だからこそ、もう一度焦点を当て、性別・年齢・国籍関係なくすべてのお客様・従業員に「今より」快適に過ごしていただきたい。そういう想いから、株式会社シェルパック 堂野さんの挑戦がはじまりました。

「袋の価値を高めたい」という想い

約70年前、使用済み米袋を引き取り、もう一度袋に加工して販売していたそうです。昔は繰り返し使っていた、でも、今は簡単に捨てられるものになってしまいました。「もったいない」からはじまり、「袋の価値を高めたい」ということを考えながら生まれたサニタリーバッグ、それが『Sunny』です。

『Sunny』の原料は、捨てられるはずだった袋。袋をつくるものとして、最後まで責任を持って使いきりたい。また、チャック付きでニオイや中身の漏れがない、自立式だから置く場所に困らない。環境に優しいだけでなく、使う人にもやさしいのが『Sunny』の特徴です。

私たちの想いが伝わり始めた

チャレンジがはじまって数ヶ月、まずはユーザーの声を聞くことに徹したそうです。金融機関や大阪府が主催する展示会へ出展したり、業界雑誌の編集者さんのサポートを受けながら、約3ヶ月間たくさんのホテルへ訪問したりする中で声を集めてきました。うまくいかないこともしばしばで、はじめて訪問したホテルで、
「御社が言うようなお客様のお困りごとはない。うちはサニタリーバッグにそこまで求めていない、コストでしか考えないから。」
と言われたことにすごくショック受けたそうです。その悔しさをバネに、その後、リーガロイヤルホテル(大阪)や「京の五旅館 おやどす」でも導入が決まり、他のホテル等でも打合せが進んでいるそうです。

「リーガロイヤルホテル(大阪)」
https://www.rihga.co.jp/hubfs/assets/pdf/release/2023/20230623.pdf
「京の五旅館 おやどす」
https://www.kyo.or.jp/kyoto/pdf/z07_20231006_watazen_kaiinpress.pdf

これからもやりたいこといっぱい。なにからやっていこう

ホテルや旅館で『Sunny』の価値が広がりを見せる中、堂野さんの頭の中には、まだまだやりたいことがいっぱいの様子でした。
例えば、アーティストさんとコラボして、
・1枚1枚手描きのオリジナルギフトバッグの制作
・子ども向けワークショップで、自由に描いたオリジナルバッグの制作
など、描けるという紙の良さを活かした付加価値の高い商品や100枚程度の小ロット需要に応える販売手法の確立を考えていらっしゃいます。

今までは、食品パッケージをつくる会社と名乗っていたそうですが、今は「最近、自分が何屋かわからなくなっていた」という言葉そのものが、株式会社シェルパックの強みをあらわしています。「袋の価値を高める」という一貫した想いからうまれてくる商品、サービス。バイタリティ溢れる堂野さんのこれからの活躍がますます楽しみになりました。

昨年度の様子はこちら!
Vチャレンジ伴走支援レポート 株式会社シェルパック


株式会社シェルパック 
〒547-0001 大阪市平野区加美北1-22-6
https://sherpack-osaka.com/

取材協力|堂野 起佐 氏


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