2022.12.2
活動レポート
【交流会】Vチャレンジ参加企業様の交流会を実施しました!
大阪で新規事業にチャレンジする企業を、支援機関による伴走支援や、セミナーなどの開催で応援している新事業支援-Vチャレンジ-。
Vチャレンジに参加いただいている企業のみなさまを対象として、11月29日に交流会が開催されました。本交流会では、『トーク&ダイアローグ』形式のプログラムを実施。約30名の参加者のみなさまには、ゲストのトークに基づき、感想や考察をグループ内で話し合っていただきました。
今回は、その交流会の様子をご紹介します!
トーク
ゲストは、NSW株式会社 西出喜代彦社長。NSW株式会社は、3代にわたるワイヤーロープ製造業がピンチに陥る中、始めた『idsumiピクルス』が大ヒット。累計販売本数100万本を超える有名ピクルスブランドへと成長しました。
泉州の水なすの良さを届けたいというご自身の想いや体験から、「もともと泉州で有名だった水なすのぬか漬けをピクルスに変えることで、外国の方や若年層にも受け入れてもらえるのではないかという考えに至った。」と当時を振り返りました。
新規事業はマーケットインか?プロダクトアウトか?について投げかけられると、ご自身はプロダクトアウト派だというお話を踏まえつつ、一方で「いいアイデアの基準は、既存のカテゴリを客観的な目線で見て判断している。そこから飛び出すものが強度のあるアイデアになる。」とお話されていました。
また、反響がなければピボットすべきか?という話題では、「アイデアを実現させていく過程では、ターゲットの反応を見て検証を何度も繰り返し、味やパッケージなど細かくこだわった。さらに、どうすればメディアに取り上げられるか、その相手が何を求めているかをしっかり分析した。」というお話を通して、商品だけではなく、社会の動向に合わせた商品の見せ方についてもピボットが大切だということを伝えてくださいました。
グループワーク
上記のようなトークについて、グループワークのなかでは「どうしても既存の商品やサービスの新規事業をベースで考えてしまうので、その枠を超えたアイデアを出すのは難しい。」、「製品の品質や味など今まで成功してきた実績があると、なかなか固定概念から抜け出せない。」という課題の共有や、「現場と消費者の感覚の合わせ方ってどうしたらいいんだろう。」などというような意見交換もありました。
また、西出社長への質問では「他にはどんな事業を試したのか?」、「パッケージや全体のコーディネートはどのように手配したのか?」、「商品のリニューアルの際は、支援事業などに積極的に応募してきたのか?」など、事業を進めるにあたっての具体的な質問が多く寄せられ、参加者のみなさまの新規事業に対する熱い想いが伝わってきました。
今回ご参加いただいたみなさまは業種などもそれぞれ違いますが、グループワークや最後の自由交流の時間のなかで、新しい視点との出会いや深い交流ができたのではないでしょうか。
Vチャレンジでは、今後も様々なイベントやコミュニティなどを通して、新事業にチャレンジする事業者さまの支援を行います。
【Vチャレンジ参加企業様の詳細はこちら】
https://osaka-takeoff.com/wp/wp-content/uploads/1c292b8c0309a1673d1a2a22667bb28f-3.pdf
■開催日時
2022年11月29日(火)14:00-16:00
■ゲスト
NSW株式会社 代表取締役 西出喜代彦 様
■主催
大阪府
■運営事務局
公益財団法人 大阪産業局
■企画・ファシリテーション
クリエイティブ相談所 ことばとデザイン 古島佑起
■撮影
衣笠名津美